そもそもお墓の構造とは?知っておくべき基礎知識

墓石のことは色々紹介してきましたが、ところでお墓の構造についてはまだよくわかっていないのではないでしょうか。今回は、改めてお墓の構造についても紹介していきたいと思います。もしかしたら、「へぇ~!」って思うような発見もあるかもしれませんね。また日本人として是非知っておいていただきたいです。

【基本的な墓石の構造】
墓石(石碑)、お骨を納めるカロート(納骨する所)、それを囲む外柵で構成されるのが基本です。今の時代は宗教や和型、洋型でデザインも変わっているものも多いですが、基本的な構造はいずれも同じなのです。

・墓石(石碑)
これまでずっと説明してきた墓石のことです。デザインも幾らでも拘れるようになっています。

・お骨を納めるカロート(納骨所)
お骨を入れるカロートについては種類があり、地面より上にある地上タイプ、地面の下にある地下タイプがあります。大体5~6個程度の骨壺を納められるスペースになっています。最近の霊園ですと、地下タイプはあまりなく、地上タイプも多いです。

・外柵
外柵は周辺のお墓との境界線になるように囲んでいます。入り口を設けてます。現在は単に境界としてではなく、デザインも墓石(石碑)と同じくらい重視されています。お墓の規模によっては外柵も幅広く構造が変わってきますが、広いお墓ですと外柵に階段があるタイプもありますね。

【その他は装飾品と呼ばれる】
他に、花立てや灯篭、砂利、墓誌、香炉、親柱、塔婆立などがありますが、それはひとまとめに「装飾品」と呼ばれています。

・親柱
お墓の入り口にある柱の事です。門柱とも呼ばれます。親柱も注文によっては豪華にすることもできます。

・墓誌
墓誌は最近の霊園ですとあまり見かけないのかもしれません。しかし、昔から代々受け継がれているお墓や、新しい霊園でも余所から移ってきた昔からのお墓の場合は墓誌が見られます。墓誌には、故人の略歴が刻まれており、外柵の端に設置されています。

・香炉
これはお線香を横向きにして乗せる場所です。洋型にもありますが、宗教によってはお線香自体使わない場合もあります。

・灯篭
なかなか規模が大きいお墓でないと見かけないものですが、広いお墓ですとあります。灯篭は故人の供養のためにあります。

・塔婆立
納骨や法事の際に塔婆を立てるものです。現在はステンレス製ものものありますが、宗教によっては置いてない場合もあります。

いかがでしたでしょうか?基本の構造はともかく、装飾品などは実際は見たことはあるかもしれないけれど、「名前まで知らなかった」、「こんなものあったかな?」といったものもあったかもしれませんね。中は装飾品一つ一つに深い意味が込められているものもあったことでしょう。是非この機会にお墓の豆知識として覚えておくといいですね。なかなかお墓の話題にはならないかもしれませんが、いざ質問されたときに答えられると、ちょっと尊敬されるかもしれません。