後悔しないために!イメージ通りの完成にはサンプル見学は不可欠

お墓を造る最終決定のためには実際に現場まで何度も足を運んでみて、目で確かめることが大切です。ホームぺージのサンプル画像や、業者から紹介されるカタログの写真だけでは、どうしても実物とは違うからです。完成したときに「イメージしていたのとちがった」なんてことにもなりかねません。今回はそうしたアドバイスについて紹介していきますので、実践していただけたらと思います。

・石材店
依頼主から直接石材店へ注文する場合ですが、石材店に向かいますと直接様々な種類の石を見ることも可能ですし、規模の大きい石材店の場合は展示場まで設けていますから、そうした場合は必ず訪問しましょう。広い外柵まであるような大型のお墓を希望する場合にはお墓全体のイメージが掴めますから参考になるはずです。カタログ上では見えてこない部分も石材店の方に質問することもできるでしょう。直接造る側のお話が聞けるのも貴重になるはずです。何度でも足を運んだっていいのです。

・霊園(または宗教を問わない、なるべく最新の霊園など)
霊園も今では様々な形を取り入れています。昔からの霊園に入る場合も、参考までに色々な余所の墓石を見ておくのもいいです。また、もし今時の最新の霊園にお墓を造る場合、宗教を問わない霊園もありますから、例えばキリスト教の場合なら、余所の同じ宗教のお墓はとても参考になるはずです。また新しい霊園ですと、デザインの凝った墓石も見ることができます。もし色々な想いを込めたデザインにしたい場合には墓石の形、石材、彫刻、メッセージなど色々細かく見ておくといいでしょう。なかなか古い霊園やお寺の墓地では見ることができません。

また、最新の霊園ですと、その霊園で墓石制作を依頼することができますから、霊園の施設の中に事務所があり、管理人さんも常時いますから、いつでも話が聞きやすいのです。霊園の実物のお墓を見て回りながら、担当の方が1つ1つその時のご依頼主の方のやりとりのことまで経験談をお話してくださる場合もあります。これは同じように悩む依頼主にとってはとても参考になる話です。霊園側の人柄も知ることができますので、家族揃って訪問してみましょう。

・公営墓地
こちらは公営ですから、ほとんどが同じデザインの墓石が並ぶことになります。区画も限られていますので、一度見ておくといいですね。公営ですから、価格重視であれば、そちらもお勧めです。

・お寺
昔ならがらのごく普通のお墓を建てると言っても、一度は見ておくべきでしょう。

現在は霊園、墓地によって様々なタイプがありますから、是非参考にしましょう。先ほど説明したとおり、サンプルは実際に見た方がいいのです。そうした中から徐々にイメージを固めていって、どのようなデザインにするか、どんな色の墓石にするか、後悔することなく見えてくるはずです。手を抜かずに時間が許す限り見学して回りましょう。納骨式の時には満足した墓石を見て亡くなられた方と共に気分よくその日を迎えたいですね。

おススメします!美しい彫刻があるだけで特別感を感じます

オーダーでは彫刻を施すことも可能です。決められたサンプルの中から選ぶこともできますが、ご自身でデザインした絵を元に彫刻を造ることも可能なのです。今回は彫刻について紹介していきます。完成品を見ると本当に芸術的でうっとりするほどのものも見られますので、金額は高いかもしれませんが、お勧めです。

【墓石や装飾品に施す花の彫刻】
基本的に花、植物を彫刻にするパターンが多いです。特に菊などではなく、より華やかなユリ、それもカサブランカをモチーフにしたものや、バラなどが人気です。

立体彫刻も人気ですが、あまり派手な彫刻を好まない場合は「線彫刻」といって輪郭線だけの彫りもあります。彫刻が何もないとさびしいけれど、あるとやはり華やかなのでシンプルに上手く取り入れている方もいます。

カタログから選ぶ方が多いですが、絵が描ける人が家族の中にいる場合はデザイン画を提出するとその通りに彫刻にしてくれます。

【想いをメッセージに、書道家との提携も】
お花や植物ばかりが彫刻だけではありません。最近は墓石にメッセージを彫るパターンも増えています。メッセージには「愛」とか「ありがとう」など家族の想いが込められています。

メッセージはカタログのサンプルから選択することもできます。その場合は言葉と書体を選択して決めていきます。カタログだけでなく、ご家族の方や知り合いに書道の腕がいい方に書いてもらい、それを提出して彫ってもらうケースもよくあります。さらには、石材店や霊園と提携してプロの書道家の手書きを彫刻にするサービスもあります。

文字の彫刻と言っても、さらに彫り方も選択できるのです。深く掘るタイプや、表面だけ掘るのですが文字の輪郭部分を強調したものなど、様々な表現ができるのです。

特に最近では「ファントーニ」と呼ばれる立体彫刻が人気です。ヨーロッパ発祥で美しい彫刻は現在の新しい墓石に自然と馴染んでしまいます。これが文字にも使われているのです。

文字の位置も決められます。墓石の真ん中に入れたり、文字間を決めたり、墓石の片側に寄った文字にしたり、色々できます。

【写真加工】
これはレーザーなどコンピューター技術の一つで写真そのものと思われるほどそっくりに表面を削って制作します。亡くなられた方の姿をモチーフにすることはほとんどないのですが、思い出の景色や、故人の趣味の作品を写真に撮ってそれを加工することもできます。これが霊園などで見かけると、一瞬ビックリするんです。目を惹きますよ。お参りの度に注目してくれると故人にとっても、ちょっと嬉しいかもしれません。

彫刻の魅力については伝わったでしょうか?石を彫るのに様々な表現か可能で驚かれた方もいると思います。今後も新しい技術が増えてくるかもしれませんので楽しみですね。少し高くなるかもしれませんが、普通の墓石ではなんだかつまらないと思われた方は是非検討してみることをお勧めします。

これだけ表現方法があると、どんな彫刻にしようかかなり悩むと思いますが時間が許す限りはたくさん悩んでイメージに近い彫刻にするといいでしょう。

そもそもお墓の構造とは?知っておくべき基礎知識

墓石のことは色々紹介してきましたが、ところでお墓の構造についてはまだよくわかっていないのではないでしょうか。今回は、改めてお墓の構造についても紹介していきたいと思います。もしかしたら、「へぇ~!」って思うような発見もあるかもしれませんね。また日本人として是非知っておいていただきたいです。

【基本的な墓石の構造】
墓石(石碑)、お骨を納めるカロート(納骨する所)、それを囲む外柵で構成されるのが基本です。今の時代は宗教や和型、洋型でデザインも変わっているものも多いですが、基本的な構造はいずれも同じなのです。

・墓石(石碑)
これまでずっと説明してきた墓石のことです。デザインも幾らでも拘れるようになっています。

・お骨を納めるカロート(納骨所)
お骨を入れるカロートについては種類があり、地面より上にある地上タイプ、地面の下にある地下タイプがあります。大体5~6個程度の骨壺を納められるスペースになっています。最近の霊園ですと、地下タイプはあまりなく、地上タイプも多いです。

・外柵
外柵は周辺のお墓との境界線になるように囲んでいます。入り口を設けてます。現在は単に境界としてではなく、デザインも墓石(石碑)と同じくらい重視されています。お墓の規模によっては外柵も幅広く構造が変わってきますが、広いお墓ですと外柵に階段があるタイプもありますね。

【その他は装飾品と呼ばれる】
他に、花立てや灯篭、砂利、墓誌、香炉、親柱、塔婆立などがありますが、それはひとまとめに「装飾品」と呼ばれています。

・親柱
お墓の入り口にある柱の事です。門柱とも呼ばれます。親柱も注文によっては豪華にすることもできます。

・墓誌
墓誌は最近の霊園ですとあまり見かけないのかもしれません。しかし、昔から代々受け継がれているお墓や、新しい霊園でも余所から移ってきた昔からのお墓の場合は墓誌が見られます。墓誌には、故人の略歴が刻まれており、外柵の端に設置されています。

・香炉
これはお線香を横向きにして乗せる場所です。洋型にもありますが、宗教によってはお線香自体使わない場合もあります。

・灯篭
なかなか規模が大きいお墓でないと見かけないものですが、広いお墓ですとあります。灯篭は故人の供養のためにあります。

・塔婆立
納骨や法事の際に塔婆を立てるものです。現在はステンレス製ものものありますが、宗教によっては置いてない場合もあります。

いかがでしたでしょうか?基本の構造はともかく、装飾品などは実際は見たことはあるかもしれないけれど、「名前まで知らなかった」、「こんなものあったかな?」といったものもあったかもしれませんね。中は装飾品一つ一つに深い意味が込められているものもあったことでしょう。是非この機会にお墓の豆知識として覚えておくといいですね。なかなかお墓の話題にはならないかもしれませんが、いざ質問されたときに答えられると、ちょっと尊敬されるかもしれません。

石の種類はとっても豊富!国産、外国産を比較してみよう

石材も少し前に比べると、海外からの輸入も増えて、より一層選択肢が増えていることでしょう。今回は好みの石を見つけるのに役立つ情報を紹介させていただきます。よく、墓地に行きますと、「へぇ~こんな色の墓石があったんだ~」と思うことがありませんか?

そもそも墓石にはふさわしい石があるって意識したことはあるでしょうか?墓石は一日中外の空気にさらされている状態ですから、耐久性はもちろんのこと、雨にも強くないといけませんから吸水性も低くなくてはいけません。基本的に墓石は100年はもつと言われているのです。

その墓石も日本、中国、インド、ヨーロッパにお墓に相応しい石材があり、現在ではどの国の石も比較的注文しやすいです。こうして海外の石材が本格的に輸入されるようになったのは、まだ数十年前のことだったのです。

【日本産】
最高級の御影石ならばやはり国産。ほぼ真っ黒な色から青みがかった色、緑がかった色、赤みのある色、黒や赤などの模様があったり、色々な石があります。しかも耐久性にしても吸水性にしても、どの国の石材よりも墓石に相応しい高品質な石材です。現在は価格の安い中国産でオーダーする家庭が多いですが、価格も最高級品でも国産御影石は質も一流なのです。高いですが、品質も最高級品を求めるならば、やはり国産しかありません。

【インド産】
やや種類は少ないですが、最高級の御影石や、赤黒い石などもあり、石材としても色艶もあり硬いのが特徴です。

【中国産】
中国産と聞くといいイメージをもたれないのですが、確かに中国産は日本産の石材に比べるとかなり価格差があります。しかし、まともな信用できる石材店や墓石のオーダーを取り扱っている霊園であれば、質の悪い石は採用しませんし、偽装問題にも注意を払うでしょう。

価格は安いのですが、高級感もあり、真っ黒な御影石の他にも茶系の石など種類も豊富です。

また、あまり知られていないかもしれませんが、価格が安いためか、オーダーしているほとんどの墓石の石材は中国産といっていいくらい、多くの墓石で使われています。

墓石をオーダーした方ならわかりますが、ちゃんと発注時にはカタログで石材を選ぶ際にも中国産と表記されています。ほとんどの方はやはり安いから中国産を選択しているのです。

【ヨーロッパ産】
あまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでも輸入されています。といっても目にするのはノルウエーなどの北欧中心の石材です。国産には劣るかもしれませんが、硬度も高くて艶もありますので、墓石の石材としては問題ありません。種類は少ないですが、もし墓石を依頼する石材店や霊園がヨーロッパ産の石材を取り扱っていたら詳しく聞いてみるといいでしょう。

お参りの度に何気なく見ている墓石もどこの国の石材だったとしても実は凄い高品質だったんだとおわかりいただけたでしょうか?お墓をオーダーしていても、なかなかそこまで深く考えることもないと思います。そしてその中でもやはり国産の石材は最高品質だということがわかりましたね。

オンリーワンの墓石も実現!完全オーダーメイドの墓石

今は理想の墓石をオーダーできる時代ですが、一体どこまでオーダーできてしまうのか、今回はオンリーワンの墓石のことを紹介します。オンリーワンとなるとかなり高額になるので、そこにもし魅力を感じられたら是非参考にしていただければと思います。

石材は色々な種類があることもブログで紹介してきましたが、人によっては石材ではなく、ガラスの素材でできた、ガラスモニュメントを依頼する方もいます。今、ガラスモニュメントはかなり注目度の高い墓石になっています。

でも「ガラスってやっぱり割れるでしょ?」「素敵なイメージだけど、奇異の目で見られないだろうか?」と思われるかもしれません。

ガラスモニュメントは分厚いガラスでできているので強度も高く安心で、これが天気にいい日ですと光があたり、とても幻想的な表情を見せたり、温かみのある表情を見せたり、時間によって色々な表情を見せてくれるのはガラスでできている墓石ならではでしょう。

ただ、制作時間も普通の墓石と違って制作に何カ月も時間がかかり、金額も数百万円はかかります。また、ガラスの素材が認められない墓地もあるので、建てられる墓地が限定されてしまいます。

制作費用、長期に渡る制作時間、お墓を建てられる墓地探しなど、ハードルが高いですが、これを乗り越えるとまずガラス製はなかなか墓地では見かけないので、もし依頼すればオンリーワンの墓石となること間違いなしでしょう。

また、趣味で世界旅行をされていた故人を想い、墓石の形を球体にして造られる方もいます。最近は球体の墓石も見かけるようになってきましたが、こちらも数百万円とかかるものもありますから、依頼することも容易ではないかもしれません。

他にもピラミッド型のお墓や、趣味を形にしたお墓など、依頼すると高額な完全オリジナルなお墓も増えてきています。他人から見るとどんな意味があるのかわからないかもしれませんが、故人や家族にとっては大変重い意味のあるお墓には間違いないですね。こうしたお墓が可能なのであれば、家の自慢にもなるかもしれません。

一体そんな墓石の依頼を引き受けてくれるところは探すのが難しいのではと思われるかもしれませんが、誰でも検索しやすいようにインターネットで簡単に見つかります。金額も載っているので、ホームページの情報だけでも大体の金額は見えてきます。

また、こうしたオリジナルなものですと、かなり高額な墓石なので一体だれがオーダーするのか、著名人やセレブの話なのかと思われてしまうかもしれませんが、これは本当にごく一般の方々が実際にオーダーされたものばかりです。一生の買い物と思えば依頼してみようと思う方もいるのです。かなり強い思い入れから、実現に移されたのでしょう。人の価値観もそれぞれですので、こうしたさまざまな墓石があるのは見ているだけでも、素敵に感じられます。

どんなお墓でもほぼ実現することが可能なのです。もし自分が死んだとき、新たに墓石を造ることになるのであれば、どんな墓石にしてみたいですか?

色々な墓石のあり方…宗教によってデザインも変わる

仏教、キリスト教…日本って他の国に比べると色々な宗教があると言われています。今回紹介するのはキリスト教や仏教ですが、やはりどの宗教に属している方なのかがわかるようになっています。今回は宗教をテーマに紹介させていただきます。宗教に属していなくても、是非知識として知っておいてみるのもいいですね。

【一般的な仏式の家庭の場合は】
よくある和型で縦長の墓石ですね。「○○家」と刻まれていると思います。ですが、最近は洋型にしている方も増えてきました。地震の時に倒れにくいというのもあるようです。また若い人がお墓を受け継ぐ際には、従来の和型のものよりは洋型の方が好むようです。

お花立てに生ける花も菊など一般的な花が多いですが、若い方ですと、バラなどの華やかな花も生けるのを目にします。

【キリスト教系の場合は】
キリスト教系の墓石はほとんどが洋型の墓石で、墓石の隅には十字架が刻印されていますので、一目でキリスト教のお墓とわかります。昔ならそこに「○○家」と刻まれていたかもしれませんが、メッセージが刻まれている墓石も最近は多いことと思われます。

例えば
「感謝」
「ありがとう」
など、思いを込めたメッセージを刻む方が多いようです。こうしたメッセージはなかなかキリスト教らしい墓石です。

また、石に刻まれている亡くなられた方の名前を見ると、カタカナの名前がついています。これは外国人でもなくキリスト教に入ると「クリスチャンネーム」があるので、それを刻むことになります。

また、特に洋型でキリスト教系の墓石ですと彫刻が施されている場合が多いです。最近よく目にするのが、ユリ、バラなどの華やかな花です。控えめに花立て部分の石に1輪刻まれているのもありますが、墓石本体のメッセージの周りに目立つように刻まれているものもあります。

キリスト教はお線香をあげないのですが、香炉などの装飾品は取り付けられている場合が多いです。しかし、使わないので、キレイなままになっています。

花立てに生ける花も菊などの花はほぼ見かけません。華やかなユリやバラなど洋風の花が好まれています。

【その他の宗教】
仏教、キリスト教以外にも何だか不思議なお墓だと思うこともあります。墓石は周辺の墓石と何も変わらないのですが、刻まれているメッセージ意外にも、キリスト教の十字架を刻むように、何かしらないけどマークのようなものが刻まれている場合があります。その場合は何かしらの宗教だと思っていてください。気にしないで通り過ぎるかもしれませんが、もし目にした際にはどこかの宗教なのだろうと思っていいでしょう。

どちらにしても変わらないのが、石の種類でしょうか。○○教だから○○石ということはありませんね。どの宗教にしてもご家族の想いは変わりはありません。明らかに一目でどこかの宗教とわかるものがありますから、特に新しい霊園では様々な宗教の墓石を目にすることができます。ちょっと気づいた際には気にして見てください。

お墓を建てるのにいくらかかるの?種類と様式と価格の事

墓石は家ほどではありませんが、安い買い物ではありません。安いものもあるかもしれませんが、その後欠陥が発覚する可能性だって否定できませんので、高品質なものを選んで欲しいものです。今の時代は様々なタイプのデザインがあったり、石材も豊富ですので、色々紹介していきます。

また、お墓の金額は墓石の金額ではありません。土地代、石材の金額、墓石周りの装飾などがかかります。トータルで言えば大体200~300万円ほどでしょう。大掛かりなお墓の場合は1000万円はかかるという話もよく聞きます。

1.土地代(永代使用料)はどれくらいかかるのでしょう。
これは地域によって変わってきますが、東京の港区にある有名な霊園ですとン百万円もかかると言われていますが、ごく一般的な範囲で高くない土地であれば、数十万円といったところでしょう。とはいっても、例えば東京23区内だったら、有名な地域でなくても100万円はかかると思っていた方がよさそうです。それ以外の千葉県、神奈川県、埼玉県などは数十万円とぐっと低くなります。

2.石にはどれくらいかかるのでしょう。
これももうご希望の石材やデザイン、大きさによると思いますが、一般的には数十万円程度です。ここで素材にこだわると数百万円にはなるでしょう。素材から何から拘れる時代ですから、どんなオーダーメイドも可能なのです。基本的には墓石には「既製品」というのは存在しません。各業者が1件1件丁寧に相談に応じてから造っています。

3.墓石周りの装飾や加工でいくらかかるのでしょう。
装飾とはお花立てや、外柵など墓石本体以外の部分を呼びますが、これもいくらでも拘ることが可能な部分なので、一言で○円とは言えるものではありません。これも数万円~数十万は最低でもかかりますが、彫刻や石材、範囲の大きい外柵となると数百万円はかかるでしょう。
また宗教によっては、例えばキリスト教の場合は墓石に十字架を彫る場合もありますから、加工代も少し追加になりそうですね。

4.霊園の場合は施設の使用料、管理料も
土地代と異なり、2、30万円がかかる霊園もあります。さらに事務所や管理人さんが常駐しているような霊園ですと管理費が年間で数万円かかります。高いと思われるかもしれませんが、管理人さんのいる霊園となると、常に清掃もしてくれて手入れが行き届いているのです。これを高いか安いかは利用を検討される方にもよりますね。
(余談かもしれませんが、新しい霊園ですと、お彼岸などの行事の期間には、お参りにくる子供に無料でお菓子の袋を配ったり、普段の日でも訪れる子供にアメを配る霊園もあります。ちょっと嬉しいサービスですね。)

いずれも拘らずに、昔ながらのお墓であれば安い金額で済みますが、拘れば拘るほど1件屋並みにかかりそうですね。例えるならば、まるで車や住宅を買う時のオプションのようなものです。拘って追加すればするほど金額が上がります。予算を決めた上で妥協する部分は出てくるでしょう。

いきなり出向くのは面倒、ネットでどこまで調べられる?

もし墓石を検討中の場合は、サンプルを求めるのに、いきなりあちこちの霊園や石材店に出向くのは正直なところやっぱり面倒なものです。ですが現在はネットで結構詳細に調べることは可能です。直接探しに行くには車は必須で、遠くまで移動する必要もありますし、1件だけでは参考にならないかもしれないですが、ネット検索なら自宅にいながら色々調べられますよね。

もちろん最終的にどんな石にするべきか、どんなお墓にするのか決定するときには、本物を目で確かめるのは必要ですが、その前にネットで色々調べておきましょう。さて、ネットでどこまで情報が入手できるのか、紹介させていただきます!

石材店のイメージは古いイメージですがホームページもしっかり運営されているところが増えてきていますので、参考にできるものは多いでしょう。

【墓石完成までの流れがわかります】
簡単な説明だけ載せているサイトもあれば、詳細に画像で説明しているサイトもあります。ほとんどは素人なのですから、念のため墓石完成までの工程については知っておくべきでしょう。

【墓石の種類が調べられます】
画像と実際に目で確かめるのとでは違って見えるのですが、石の見本を載せているところは多いです。これで大体の好みはチェックできるのではないでしょうか。

【大体の価格が把握できます】
色々オーダーするとなると金額が変わってくるのですが、大体の予算は決めることが可能でしょう。墓石の大きさ、墓石の種類、好みの彫刻など計算できると思います。

【どんな彫刻があるのか?】
現在の石材店ではサンプルを載せていますから参考にすることができます。文字や花の彫刻など色々ありますので、イメージが出てくるかもしれないですね。

【どんなお墓ができるのか?】
完成品(実際の墓石)の画像を載せている石材店もありますから参考にしましょう。カタログを掲載している石材店もあります。必ずチェックしておきましょう。

【お墓のリフォーム】
今の時代はリフォームも可能です。作ってくれた石材店がリフォームもしてくれるということであれば安心ですね。

【その他も…】
最近若い石材店のオーナーもいますから、ブログをされている方もいます。なんとなくそこから信頼できそうか、人柄なども滲み出てくるかもしれません。中には墓石についてわかることもあるでしょう。

このようにホームページに力を入れている石材店や霊園も増えてきていますので、ネットだけでとりあえず無料見積り、資料請求だって可能です。カタログの資料を送ってくれるとやはり楽ですし、ネットからできるサービスはありがたいですね。

これ、ネットなのでやはり若い人の方が慣れているのですが、お年寄りこそ上手に活用してほしいのです。だって、もし移動するのに若い人だったら負担は軽いですが、ご年配の方はちょっとの距離でも移動は大変なことですから、パソコンでネット検索ができるようになると楽だと思うんですよね。

どこに依頼する?要望に応えてくれる石材店・霊園

素敵な墓石が造れる時代が来たということを知ることはできましたが、さて、一体それはどこに依頼すればよいのでしょう。昔ながらの石材店だって、今の時代はホームページくらいありますから、ネットで調べることは簡単です。でも、現在は依頼主の要望も多様化していれば、石材店、霊園側のサービスも多岐にわたっています。今回はどこに依頼したらいいか迷っている方のために参考になる話を紹介させていただければと思います。

近所の人の口コミというのもあるけれど、それがご自身や家族の要望に応えてくれる石材店は限りません。まずご自身や家族の要望を箇条書きでもいいのでまとめて、その要望になるべく応えられそうな石材店や霊園を検索してみると、依頼も早く進みそうです。

参考までに…
・石の種類は?
・亡くなられた方の希望はどんなものか?
・霊園か、お寺か
・デザインに希望があるか?
・メッセージを彫れるか?
・彫刻はどこまで可能?
・カタログから選ぶだけでなく、家族が考えたデザインでも可能?
このように、まずは簡単にメモしてみるといいですね。

【石材店】
石材店は昔から近所にもありますが、そのイメージだとこじんまりとした店構えで何の変哲もない昔からの石材店を思い浮かべるでしょう。そこでネットで検索してみると、色々なタイプの石材店が見つかります。

◎ごく普通の石材店に依頼する
昔ながらの和型の墓石や、シンプルな洋型の墓石であれば、近所にあるような昔ながらの石材店で十分でしょう。石もある程度は取り扱っているはずです。

◎最新の技術を持つ石材店に依頼する
ホームページで調べてみると、びっくりするような商品を扱っている石材店もありますね。
・芸術作品のような彫刻を施す技術
・写真のような加工をしてくれる技術
・石の種類が豊富

【最新の霊園】
最新の霊園では、霊園で土地の購入、お墓の依頼が全てできてしまうのであちこちに出向く必要がありません。あちこちに回るのが負担な場合には霊園もいいでしょう。霊園ですと、新しいタイプの墓石が並んでいるので、こだわりのある墓石を造りたい方も、周囲に奇異の目で見られることなく、気にすることもありません。宗教も関係ないので、それを好んで霊園を希望される方もいます。

霊園側で依頼すると、石材店の業者は決められてしまいますが、その石材店も豊富な商品を取り扱っているところが多いので、石材店が提供する決められた商品の中にも墓石のデザイン、彫刻の花の文字、カタログには載っていないオリジナル対応の彫刻、海外の石材など、意外にも柔軟に対応してくれます。

このように、ご自身または家族がどのような墓石、お墓を望んでいるかによって、必要な依頼先が決まると思います。また家庭によっては生前に亡くなられた家族が希望しているデザインやメッセージなどもあるかもしれません。亡くなられた方の希望を叶えるのも家族にとっては大切な役目ですね。また信頼できるか石材店または霊園の担当者の人柄もチェックすることをお忘れなく!

今の時代、どんな墓石があるの?ビックリ今時墓石事情

なかなか普段、昔からのお寺のご先祖様のお墓参りでは現在の墓石を見ることは難しいですが、新しい霊園に行きますと様々な墓石が見ることができます。今回は今時の墓石を紹介していきます。

新しい霊園を訪れてみると、球体(もちろん石でできている)が乗っかっている墓石、家族のメッセージが刻まれた墓石、キャラクターものの彫刻が施してある墓石、ガラスモニュメントになっている墓石…もう色々あります。これだけでも驚きませんか?一体いくらかかってるの!?と気になるでしょう。

もちろんお金はそれなりにかかっているはずですが、これらの墓石を実現させている家庭は大金持ちばかりではないんですよ。ほとんど一般のご家庭です。サラリーマン家庭も多いです。それだけ変わった墓石が身近になっているということなのです。

また、そんな変わった墓石、特別な石材店にオーダーしていると思っているでしょう。確かに昔ながらのお寺ではオーダーすることはできませんが、今の時代は霊園で墓石をオーダーできてしまうのです。場所から、墓石完成まで見てくれるのは楽ですね。

変わったものや流行のものなら数年後時代とともにおかしく感じるものだから昔ながらの縦型の墓石で十分だとお考えなら、もちろんそれも素敵な考えだと思うのです。でも、家族みんなの想いを込めた墓石を作り上げたいという願いを叶えてくれるのも素敵なものです。

別に変わった新しい墓石を希望したご家庭も「変な墓石」「変わった墓石」を目指しているわけではないのです。例えば球体ですが、和をイメージしていたり、また方角的・方位的な意味からも球体は「凶」を避けられるともいわれているのです。

ガラスモニュメントなんかは実際見ると美しいですよね。ただ透明ではなく、色まではいっているのです。青だったり、黄色だったり…といってもステンドグラスとはまた違いますが。そんなお墓をオーダーしてしまったら大切にしないわけにはいきませんよね。「お手入れしなくては!」という意識が働き、それもいいのかもしれません。

キャラクターものの墓石だった場合は、亡くなられた方がキャラクターが好きだったり、亡くなった方が小さな子供だったりするかもしれません。もちろんキャラクターなので、無断で作るわけにはいきませんが、許可を取って取り扱っているのであれば問題はないようです。

また彫刻が施されている墓石は、やはり何もない墓石だと寂しいので彫刻があるだけでも華やかに見えますよね。彫刻って何を想像するでしょうか?菊など日本の花ではなく、バラやユリなどの花のモチーフが最近はとても多いのです。新しい霊園のほとんどにはこうした彫刻があります。

他人から見ると、一見すると変な墓石に見えても、実は深い意味が込められているかもしれないのです。今の時代そう否定的に捉える人も減ってきていると思いますが、新しい墓石の姿を見たり、知ることで、これまでの固定観念を外してくれるかもしれないですね。