色々な墓石のあり方…宗教によってデザインも変わる

仏教、キリスト教…日本って他の国に比べると色々な宗教があると言われています。今回紹介するのはキリスト教や仏教ですが、やはりどの宗教に属している方なのかがわかるようになっています。今回は宗教をテーマに紹介させていただきます。宗教に属していなくても、是非知識として知っておいてみるのもいいですね。

【一般的な仏式の家庭の場合は】
よくある和型で縦長の墓石ですね。「○○家」と刻まれていると思います。ですが、最近は洋型にしている方も増えてきました。地震の時に倒れにくいというのもあるようです。また若い人がお墓を受け継ぐ際には、従来の和型のものよりは洋型の方が好むようです。

お花立てに生ける花も菊など一般的な花が多いですが、若い方ですと、バラなどの華やかな花も生けるのを目にします。

【キリスト教系の場合は】
キリスト教系の墓石はほとんどが洋型の墓石で、墓石の隅には十字架が刻印されていますので、一目でキリスト教のお墓とわかります。昔ならそこに「○○家」と刻まれていたかもしれませんが、メッセージが刻まれている墓石も最近は多いことと思われます。

例えば
「感謝」
「ありがとう」
など、思いを込めたメッセージを刻む方が多いようです。こうしたメッセージはなかなかキリスト教らしい墓石です。

また、石に刻まれている亡くなられた方の名前を見ると、カタカナの名前がついています。これは外国人でもなくキリスト教に入ると「クリスチャンネーム」があるので、それを刻むことになります。

また、特に洋型でキリスト教系の墓石ですと彫刻が施されている場合が多いです。最近よく目にするのが、ユリ、バラなどの華やかな花です。控えめに花立て部分の石に1輪刻まれているのもありますが、墓石本体のメッセージの周りに目立つように刻まれているものもあります。

キリスト教はお線香をあげないのですが、香炉などの装飾品は取り付けられている場合が多いです。しかし、使わないので、キレイなままになっています。

花立てに生ける花も菊などの花はほぼ見かけません。華やかなユリやバラなど洋風の花が好まれています。

【その他の宗教】
仏教、キリスト教以外にも何だか不思議なお墓だと思うこともあります。墓石は周辺の墓石と何も変わらないのですが、刻まれているメッセージ意外にも、キリスト教の十字架を刻むように、何かしらないけどマークのようなものが刻まれている場合があります。その場合は何かしらの宗教だと思っていてください。気にしないで通り過ぎるかもしれませんが、もし目にした際にはどこかの宗教なのだろうと思っていいでしょう。

どちらにしても変わらないのが、石の種類でしょうか。○○教だから○○石ということはありませんね。どの宗教にしてもご家族の想いは変わりはありません。明らかに一目でどこかの宗教とわかるものがありますから、特に新しい霊園では様々な宗教の墓石を目にすることができます。ちょっと気づいた際には気にして見てください。